神田 隆、佐藤 亮太 著 “末梢神経病理”

本書は総論、各論、実践編という3つの部分から構成されています。末梢神経生検をどのように行うのか、標本はどう作るのか、剖検を含め正常な末梢神経というのはどういうものか、出来上がった標本をどう読んでどう考えるかといった基礎を身につけていただくことを読者に伝えるべく、総論にはかなりのページを割いています。各論では、代表的な疾患の光顕・電顕像を呈示するのと同時に、それぞれの所見の読みについて、筆者が日常的にカンファレンスで行っている思考法に基づいて記載することを心掛けました。患者さんの臨床症候、電気生理学的所見、画像所見などと並行して末梢神経病理をみることで、先生方のニューロパチー診療の腕前はぐっと上がること請け合いです。同時に、各論での各種ニューロパチーの写真は、ベッドに寝転がって何も考えずにボーっと眺めていただいてもいいのではないかと思っています。何千枚というスライドの中から代表的な写真を選りすぐり、大きな写真で提示しました。末梢神経病理は美しい、と直感的に感じていただけたら望外の喜びです。最後の実践編では、実際の症例を前にしての筆者の考え方を呈示し、併せてレポートの書き方の見本を掲載しました。役に立つ末梢神経生検レポートというのはどういうものか、筆者の考えはここに十分伝えたつもりですが、筆者2人とも脳神経内科の臨床家で、正式な病理のトレーニングを受けた人間ではありません。忌憚のないご意見・ご批判を頂ければ幸いです。

2024年5月刊行
出版社:医学書院
定価:11,000円

著者:堀 映 他
“Clinical Neuroembryology, 3rd Edition”

Extensively discusses the development of the human CNS and its developmental disorders

It integrates data from human embryology, genetic molecular studies in mice, humans

Updates include the implementation of developmental ontology based on prenatal diagnosis by US, MRI, DTI

2023年9月
出版社:Springer
eBook ISBN:978-3-031-26098-8
Print ISBN:978-3-031-26097-1

著者:新井 信隆 ”神経病理インデックス第二版”

医学書院ウェブサイトから:
神経病理の森を迷わず進むための羅針盤として圧倒的な支持を得た定番書が18年ぶりに待望の改訂。神経病理学のエキスパートとして長年の経験から得られた膨大なコレクションの中から「これぞ」という写真を厳選して掲載。改訂にあたり300点近い写真を新たに追加。簡にして要を得た解説が初学者にもわかりやすい。最短ルートで神経病理の最高峰を一望できる1冊。
https://www.igaku-shoin.co.jp/book/detail/108179

2023年7月
ISBN: 978-4-260-05252-8
定価 10,000円+税

著者:小栁 清光・池田 修一 ”症例から学ぶ神経病理”

「考える神経病理」を基本に据え、鍵となる図を多数掲載して
「CARASILやシトルリン血症、白質脳症など計22症例の臨床所見と神経病理所見、診断、およびこれらについて解説」し、
アミロイドーシスやSCA31などのトピックについては「サイドメモ」として、
あたかも池田ー小栁が講義をしているかのように構成した。

2023年5月発行
ISBN: 978-4-498-32894-5
定価 6,600円+税

著者:神田隆 ”末梢神経障害 -解剖生理から診断,治療,リハビリテーションまで-“

末梢神経障害の診断アプローチを双方向から徹底解説!
末梢神経障害の臨床に必須の情報を網羅した、明日の診療がレベルアップする1冊。commonからrareまで重要な末梢神経疾患の特徴を幅広く解説することに加え、症候の種類・出現場所、どの神経に障害があるかといった所見から何を疑うべきかを解説し、双方向から疾患に迫る。双方向からのアプローチに欠かせない解剖生理、生化学、神経病理の“真に役立つ”知識を厳選。最新の治療、リハビリテーションまで充実の内容。

2022年10月発行
ISBN: 978-4-260-04939-9
定価 12,000円+税

著者:新井 信隆 ”マクロ神経病理学アトラス”

医学書院ウェブサイトから:
脳のマクロ病理像に特化した大迫力の画期的なアトラスが登場。第I編では、ブレインカッティングの手順を詳細に解説するとともに、マクロ像の正常解剖を解説とともに示す。第II編では、疾患ごとにブレインカッティング後の割面マクロ像を提示し、異常所見の特徴は何かを明快に解説する。神経病理学の第一人者である著者所蔵の貴重な病理写真を豊富に用いた、病理学、法医学・神経内科学を専攻する医師であれば読んでおきたい1冊。
https://www.igaku-shoin.co.jp/book/detail/89578

2019年7月
ISBN: 978-4-260-02528-7
定価 9,000円+税

Primary Central Nervous System Lymphomas and Related Disease Biology, Pathology, and Treatment

 最近の脳神経科学の進歩により、中枢神経系原発リンパ腫とその関連疾患に関する多くの知見がもたらされた。とくに中枢神経系原発リンパ腫およびその関連疾患の新たな病理分類が脚光を浴びている。しかしながら、中枢神経系原発リンパ腫の治療成績は決して満足すべき状況とは言えない。また病理医、臨床医共に中枢神経系原発リンパ腫とその関連疾患とグリオーマ、循環障害、転移性脳腫瘍、脱髄疾患などの他の中枢神経疾患との鑑別に苦慮することが多い。

 本書は上記を踏まえて中枢神経系原発リンパ腫とその関連疾患の最新の病理学、疫学、神経画像診断、治療について22章の項目によりわかりやすくまとめたものである。第1章から第8章までは中枢神経系原発リンパ腫の基礎的な生物学的知見、第9章から第18章までは中枢神経系原発リンパ腫とその関連疾患に関する病理学的知見、第19章から第22章までは中枢神経系原発リンパ腫の疫学、神経画像診断、治療について記述されている。

 本書は「中枢神経系原発リンパ腫とその関連疾患」を担当する神経病理医、脳神経外科医、脳神経内科医、放射線科医などに診断、治療、研究上の有用な情報を提供するであろう。

著者:橋詰 良夫、吉田 眞理 “脊髄病理学”

本書は人の発生から老化に至る過程において生じてくる様々な脊髄疾患の剖検で認められた病理所見を記載し、脊髄疾患の臨床、病理、基礎研究に従事する方々に情報を提供することを目的としています。脊髄の病理の理解は、脳神経内科、脳神経外科、整形外科、小児神経科、放射線科、病理科の医師のみならず、医学部の学生、患者の看護、リハビリテーションにかかわる看護師、理学療法士、作業療法士などの方々にも必要です。本書が脊椎脊髄疾患の医療に携わる方々に参考になれば、著者として大変うれしく思います。

2019年5月発刊
出版社:三輪書店
定価:21,600円(税込)

武井 英博 他著“Advances in Surgical Pathology: Brain Cancer”

一般病理医対象のAdvances in Surgical Pathologyシリーズの中で、脳腫瘍病理の教科書を発刊いたしました。本書では、下垂体腫瘍を除くほぼ全ての脳腫瘍を取り扱っており、病理組織のみならず、細胞診、最新の分子細胞病理、神経放射線、治療にも重点を置く構成となっています。このため、対象は、一般病理医のみならず、神経病理医、脳神経外科医、神経内科医まで含まれます。また、各チャプターは、日本、韓国の脳腫瘍の専門家に多くを担当していただき、日米韓の英知の集合体となっております。本書は、多くの写真が使われており、また、簡単な英語で書かれており、たいへん読みやすいです。

2015年6月発行
Lippincott Williams& Wilkins
ISBN: 978-1-4511-9091-5
定価 20,090円+税

堀 映 他著“Clinical Neuroembryology. 2nd Edition”

2006年にSpringer社から発行された初版 ”Clinical Neuroembryology” の大きな反響にこたえた改訂第2版(2014年7月発行)は、新知見や文献の付加にとどまらず、胎芽(embryo)の画像、胎児(fetus)のMRIや超音波による画像や線維路描画なども加えられた。わかりやすい色彩模式図や、貴重な剖検例の肉眼的および組織学的図版が豊富なのは、初版の意図を引き継いだものである。広いスペクトルにわたる臨床例の集積は、新たに加わった最先端をゆく世界各国の臨床医、研究者の惜しみない協力のたまものである。解剖学、生理学などの基礎医学部門にも、発達神経病理学、神経学、遺伝学、小児科学、産婦人科学、放射線学(画像診断学)その他多方面の関連臨床科学に大きく貢献するであろう。

2014年7月発行
Springer

水谷 俊雄著“臨床神経病理学 -基礎と臨床-”

私はほぼ10年に1冊のペースで神経病理学書を出してきましたが、本書は現役時代最後のものとして、これまでの仕事を総括したものです。

2013年11月発行
西村書店
ISBN 978-4-89013-440-3
定価 12,000円+税

中村 仁志夫ら編“医療系学生のための病理学 第4版”

1993年の初版以来多くの皆様にご支援を戴いてきました本書は装いも新たに、カラー口絵や顕微鏡写真を増やし、認知症の新しい分類やiPS細胞など時代の必要事項を記載し、基本的理解を深めるためにコラムを増やして第4版を刊行しました。

2010年11月発行
講談社
ISBN 978-4-06-153696-8
定価 3,500円+税

中村 仁志夫ら編“細胞診断学”

これまでは、臓器系ごとに縦断した形で記述されてきた細胞診の所見を、臓器系横断的に同類の病変をまとめて記載した新たな構想の細胞診断学教科書。例えば扁平上皮癌としての共通所見を押さえたうえで,臓器系により特徴的な所見を付加する形を基調としている。ベセスダシステム2001(婦人科領域で有用)の詳説も含まれている。

2009年
北海道大学出版会
ISBN 978-4-8329-8188-1

“エスクロール基本神経病理学” 監訳 村山 繁雄

初学者の方に、和文で優れた神経病理の基本教科書を提供する目的で、エスクロール基本神経病理学第四版を翻訳しました。次世代に神経病理の伝統をつなぎたい熱意がほとばしっている名著であり、一読をお薦めします。

2009年11月1日発行
西村書店
ISBN 978-4-89013-376-5
定価 8,500円+税

“症例から学ぶ神経疾患の画像と病理”
柳下 章 林 雅晴 共著

  

多くの種類の神経疾患について、最新の画像所見とともに画像診断の基本となる病理所見を効率よく学ぶことができます。本文とCD-ROMから構成され、本文では画像診断がクイズ形式で提示され、CD-ROMでは追加症例画像と病理写真(マクロとミクロ)が供覧されています。

2008年4月1日発行
医学書院
ISBN978-4-260-00087-1
定価 8,400円(5%税込)

“難治性てんかんの画像と病理”
柳下 章 新井 信隆 共著

画像所見・病理所見の他に診断に必要な局所解剖や最近の外科的治療、治療戦略における機能MRI、PET/SPECT等についても章を設けて解説しています。また1つの章の中で[画像]と[病理]が分けてまとめられていますので読みやすくで便利な構成になっています。

2007年10月25日発行
秀潤社
ISBN978-4-87962-361-4
定価 6,300円(5%税込)

“神経病理インデックス” 新井 信隆 著

イラスト、カラー写真を豊富に使い、各種細胞成分の病理変化を体系的にまとめた。タウオパチー、シヌクレイノパチーなど新しい疾患分類に準拠した初心者向けのテキストで、見開き2頁に説明と写真が完結したレイアウトです。

2005年9月15日発行
医学書院
ISBN4-260-00061-6 C3047
231ページ、フルカラー 9,400円+税

“アルツハイマーその生涯とアルツハイマー病発見の軌跡”
(医師アロイス・アルツハイマーの世界で最初の伝記)
新井 公人 監訳

2004年10月発行
保健同人社
6,300円+税

 

“神経病理形態学.ミクロの世界へのガイドブック Regional Neuropathology”
水谷 俊雄 著

2003年10月発行
新興医学出版社
18,900円(税込み)

 

“病理学から見たヒト脳の宿命.神経病理学における組織構築の意義”
桶田 理喜 著

2003年10月発行
新興医学出版社
18,900円(税込み)